「おれも。」




ミサは私を引き寄せて軽くおでこにキスをした。



「俺…信じられない。」




「わたしもだよ。」




ミサは珍しく顔を真っ赤にしている。




「ずっと…片思いのままで終わるんだって思って多から。」




「わたしもだよ。」




ずっと、お互い同じ事考えてたんだ。



兄弟だから、誰も認めてくれないって。



あの本みたいに。



「美香…」



私を力いっぱい抱きしめるミサ。



「俺たちの本当のこと、もう話してもいいよな??」




本当のこと??