電車を乗り継ぎ、着いた場所はミサのもと。




「ミサ!」



時計台に寄りかかって空を見ていた。



先輩とミサは同じことをしている。





「美香…おれ…」



『好き!!』




私たちの声が重なった。



「え…??」



「今なんていった?」




私たち二人は驚きを隠せない。




「私は好きって…」




ミサに笑顔がこぼれた。



久しぶりに見たこの笑顔。