「わあ…!可愛い…」
その雑貨屋さんは初めて来たけど、柔らかいベビーピンクで染められた壁で、
可愛い猫とかブタとかリボンとかの雑貨が沢山ある。
「すごいすごい可愛い!あ!これ可愛い!」
あたしは近くにあったピンク色のほっぺのうさぎのぬいぐるみを抱きしめた。
「…本当だ。可愛いね」
紘一もぬいぐるみを持ち上げてあたしを見た。
「このふあふあ感が可愛いょね!」
「違う、蜜空ちゃんが」
そうゆってあたしのおでこを
人差し指でつんっと突っついた。
「え!?」
「このうさぎのほっぺのピンク、蜜空ちゃんにそっくり。照れた時とかにさ」
優しく微笑む紘一くん。
真っ赤になるあたし。
俯いた。
きっと今周りから見たあたしたちはただのバカップルだろうなあ…・―・;
蜜空ちゃんにそっくり
ただ
ただ
その一言が嬉しかった。
「蜜空ちゃん、こうゆうの好きかなって!連れて来てよかった(v^-゚)」
この人はきっとあたしの事を
照れ倒す為に生まれてきたに違いない。
