あの日々をもう一度。

次の日の放課後。


俺達はいつものように漫才の練習をしていた。


「あっ俺行かなあかんとこあるんやった!!夕陽ついて来てー!!」


突然純が爽木を連れて教室からでていった。


教室に残ったのは俺と七瀬の二人。気まずいムードが漂う。


「・・・昨日はあんなこと聞いてごめん。」


七瀬が下を向いてつぶやく。


「いや、別にいいけど。」


俺も下を向いて答えた。


七瀬の方を見ると下を向いた七瀬から大粒の涙がこぼれていた。