あの日々をもう一度。

「・・・秋。本当にうちのこと好き?」


七瀬が俺の顔をじっと見つめる。七瀬の大きな瞳に吸い込まれそうだ。


「突然なんだよ?」


「いや・・・なんとなくやけど。」


七瀬が俺の顔から目をそらした。


「・・・好きだよ。」


「そっか。」


七瀬から聞いてきたのに七瀬の返事は素っ気ないものだった。


「じゃあはやく帰るんやで!じゃ!!」


「あっちょっと待てよ!」


俺は七瀬を呼び止めたが七瀬は振り向きもせずに走っていった。


「ったくなんだよあいつ・・・。」


急にあんなことを聞いてきた意味が全く分からない。