あの日々をもう一度。

「ったくなんだっつーんだよ純の野郎・・・。」


「いいんじゃない?ま、すぐに戻るけど。」


七瀬が時計を気にしながら言った。


「そっか。で、なんで戻って来たん?」


「あー楽譜置いてったで取りにきた。」


七瀬がロッカーから黒のファイルを取り出しパタパタさせる。


「つかお前部活行かんの?」


七瀬がファイルで自分をあおぎながら聞いてきた。


「あー文化祭まで無い。」


そっかと七瀬はうなずいた。


七瀬はもう一度時計を見ると席を立ち上がった。