あの日々をもう一度。

「秋君ひどーいー!!」


純がまた泣くまねをする。


「純、泣くまねってすると不幸になるらしいぜ。」


「うそっ!?じゃこれからしねぇ!!」


俺達がしゃべっているといきなり教室のドアが開いた。


「あれーあんた達まだいたんや。」


ドアから入って来たのは七瀬だった。


「七瀬こそなにしに戻って来たんだよ。」


俺が答えると同時に純がイスから立ち上がった。


「え、純!?ちょっどこ行くんだよ!?」


「邪魔物は去りまーす♪じゃバーイバーイ!!」


純はそう言い残すと教室から出ていった。