「入学式で新任の挨拶してたじゃん!
ほら、すっごいかっこいい先生!!」



かっこいい先生・・・・



あ、



「ごめん…その時多分寝てたぁ…」



「あらー…もったいない。
あれは本当かっこよかったよ~」



奈菜が言う。



「そうだよ梨香ちゃんもったいないー!
もうっ寝てるからだよ。」


続いて唯も。



そんなかっこよかったんだー…
ちょっともったいなかったかなぁ



「じゃあ今度見よーっと」


「うん!ほんとにね、かっこいいんだよー!
多分あれはモテるな…。かっこいいもん。」


「唯さっきから『かっこいい!』
しか言ってないよ~?
まさか…好きなのか??!」



にやにやしながら奈菜が言う。



「そんなことないよぉ奈菜!
つか彼氏いるの知ってるじゃん!!」




「えっ??そうなの?唯!」



梨香がびっくりしながら言うと



「そうだよ~実はいるんだなっ!
あ、奈菜もだよ~」



「えぇー!!!?」



びっくりだぁ・・。




「ちょっと梨香ぁ?!
そんな驚くことないじゃない。」



「あ、違うよ。
そういう意味じゃなくて…。
みんな彼氏いるんだなーって・・・」



「私はついこの前から。
で、唯は中1からなんだよー」




す…すごい……。


中学校で3年間も続いた人なんて
見たことないよ・・・・。






「まぁ私の場合幼なじみだったからね。
それで付き合ったって感じだよ!
続いたのも偶然だって。」





唯はそう言いながらも
とても幸せそうだった。



「いいなぁ。
私にも彼氏こいっ!!」





「なにそれ梨香~」





なんて笑いながら
高校生活初日は終わった。