朱色の花が咲く丘。


そこにいたのは、一人の朱い姫。



空は蒼く、雲一つない。


地は、一面の花。


誰もがきれいと言うだろう。



周りには、人もいないし建物もない。


そこのあるのは、朱い花だけ。



そこには一人、淡い桃色の髪・燃えるような真っ赤な眼をした姫がいた。


まるでこの丘に咲く花のよう。