「……えぇぇぇぇぇっ!??」 ホテル街に、あたしの奇声が響き渡った。 「…神山…っ…龍斗…!?」 「…うるせぇ声」 「ななな、なんで!?!?」 なんで目の前に神山龍斗がいるの!?!? 「…無愛想で冷たくて、喧嘩強くて滅多に学校来ない神山龍斗が、なんでホテル街にいるのよっ!!!」 「…いーだろ、なんだって」 ムスッとした神山龍斗。 …神山龍斗ってのは、あたしの通ってる学校の2年生。 いや、ホントなら3年生なんだけど、出席日数が足りなくてダブったって聞いた。 …………。