「きっと似た人がいたんだよ、龍斗と」
「そうかな…?」
「そうそう。あ、新しく出来たカフェ、行ってみない?」
「行くっ!」
あたし達は再び歩きだした。
内装も外装もオシャレなカフェ。
1ヶ月くらい前に開店してから、ちょうどあたし達世代に人気だ。
「可愛いお店だねっ」
「うん!」
お店の人に案内されて席につく。
窓側の席だった。
「蜜姫、何にする?」
「あたしねー…フルーツケーキにするっ」
「あたしは…チーズケーキ。蜜姫、一口ちょうだい!」
「うん、いいよ!」
お店の人に注文をして、ぼーっと外をみる。
優美ちゃんは、メニューをぺらぺらめくってみている。
