「なんか付き合わせちゃったみたいでごめんね?」


「全然!あたしも欲しい服見付かったし、楽しかったよ」


「よかったー!」


ふーっと息を漏らしてニッコリ笑う優美ちゃん。


あたしもつられて笑顔になる。




「…あれ?」


「んー?」


優美ちゃんがいきなり止まって、どこかを見つめている。




「優美ちゃん、どうしたの?」


「いや、今女の人といた神山くんが見えたんだけど…気のせいかな?」


あたしも優美ちゃんが見ている方向を見てみる。


しかし、龍斗らしき人物はどこにもいなかった。