「蜜姫ー!あんた、授業サボって何してたの?」
「あ、優美ちゃん…」
「神山くん、大丈夫?」
「……大丈夫」
結局あのままあたしはサボった。
…ていうより、龍斗の秘密を聞いていた。
――――……
「まず俺は、暴走族の元ヘッドだ」
「……はい!??」
よ、要するに…総長、みたいな?
「俺の兄貴が族やっててよ。そのチームに入れてもらった訳よ」
「…」
「で、2年前兄貴が引退するって言ったから、俺が継いだ
「す、凄いね…」
確かにビックリしたけど、納得はできる。
昨日、すぐにバイクを手配出来たのは、そのせいかも。