君に花を。

「…女の子とホテル行ったり、遊んだり…悔しかった。苦しかった。ねぇ、あたしをいつになったら女の子として見てくれる?幼なじみと思わないでくれる?」


俺、愛美を傷つけてたんやな。ずっと…嫌いってだけで、幼なじみってだけで。


「ごめん…」


「謝らんといてよ、あたしが悪い…ん」


そっと頭に手を乗せた。
抱きしめたりはしない。勘違いさせない。


「女の子として見ることはできる。けど…俺、彼女が好きやから」


「…っ」


柚だけなんだ。
柚しか好きになれん。