君に花を。

「こんのアホっ!」

オカンに殴られそうになり、俺は立ち上がった。


「ええやないか、別に」


「嫁入り前の女の子を…青臭いガキに触られるほど、安くないんやで!」


マジでキレてるやん。
あ~…もう、なんやねん。


「兄貴は?」


「玲もやで!手出したらあかんからな」


はぁ。

俺は小さく舌打ちして、柚の腕をつかんだ。


「ゲームせぇへん?」

「ゲームかぁ。久しぶりだなぁ」

「ほな、行こか」


2階へと上がって行って、部屋でゲームをすることに。


格闘でいい……よくないやろな。柚に見せてはいかんものかもしれないしなぁ。