君に花を。

こんな幸せな気分、初めてやなぁ。

携帯を握りしめて、兄貴に笑顔で話しかけた。


「なんや、顔色悪いんちゃう?風邪やったら…」


「大丈夫だ」


「柚、兄貴顔色悪いよなぁ?」


「うん。大丈夫?」


ふははは、動揺してるんちゃう?往生際が悪い男やなぁ。

笑いが止まらん。


「柚、今日は俺の部屋で寝たほうがええ」


「それは、あかん!」


スパンッ!


オカンが俺の頭をスリッパで叩いた。
何するんや!


「柚ちゃんは、うちらの部屋で寝るんや。文句ないやろ!?」


大有りや!何、勝手に決めてるんやっ。


「これでやったろか?」


フライパンを持って俺達を睨んできたオカン。

殺す気か、オカン!