君に花を。

「どこ?」


花屋の近くの看板に男4人で隠れていた。


「ほれ、あそこの…いた」


「おっ、かわいい」


「スタイル良すぎ」


「もう俺、鼻血出そう~」


なんて、ふざけていると看板を倒してしまった。

―ガタン―

鈍い音に気づいた柚。

音が鳴ったほうを振り向いて俺達を見て笑った。


「何してんの?」


「や、ちょこっとなぁ」


3人も大きく頷いた。
息ピッタリやなぁ。


「友達できたんだ。よかったぁ」


「はい、友達っす。太一です」


「心の友です。優司っす」


「マジ友です。翔です」



「なんやぁ、太一はええとして、心の友、マジ友ってなんや」

ツッコミを入れると、3人は俺に抱き着いてきた。