「ママずるいー!ゆうきくんここあもだっこ!」



心愛はピョンピョンと飛び跳ねた



「心愛!もう“ゆうきくん”じゃないよ“パパ”って呼ばないと!」



あたしは心愛の目の前にしゃがみこんだ



「パパ?」



「うん!」



「わぁーい♪パパァ」



心愛は祐樹に抱きついた



「わが娘よー!」



祐樹も心愛を力強くだきしめた



ねぇ拓海、見てる?



あたしね凄く幸せなんだ。



あ、そうだ



家に帰ったらあのMD祐樹に渡さなきゃね



あのMDはちゃんと大切にしまってあるんだよ。



もちろん心愛の分も、あたしの分も。



「拓海さん!愛の事と心愛オレに任せてください!俺が絶対に幸せにします!」



祐樹は心愛を抱き上げあたしを見た



「愛!!オレはドコにもいかないよ!!」



心愛を抱き上げた祐樹はあたしに笑顔で言った



「うん!ドコにもいかないでね!」