「…待って愛、彼女って何?」



告白の返事をもらう前に祐樹は不思議そうな顔であたしを見る



「この前遊園地で…女の子といたよね?」



心愛といったときに偶然見かけたやつ。



そしてあたしは祐樹が好きと気が付いた



「…それオレの彼女じゃないよ?」



祐樹は自分を人差し指で指しながら言った



「…へ!?じゃぁあれ誰なの!?」



あたしはものすごい勢いで祐樹に聞き返した



「愛、一緒に選んでくれたじゃん」



選んだ…って…



「何を!?」



記憶を探ってみても思い当たる所はない



「一緒にアクセサリーを…ほら、妹のやつ」



アクセサリー!?



妹!?って事は…



「…え!?あの時の人は祐樹の妹!?」



「そうだよ。矢野美優っていうんだ」



…あたしのあの葛藤は何だったの!?



あたしは心の中でそう呟いた