「じゃあ心愛の分はタダな」
会計の前に立つあたしを見ながら大ちゃんは言い放った
「…あたしの分は?」
「払え。」
あたしは「はいはい」と言いながら財布からお金をだした
「んじゃこれお釣りな。はい心愛飴好きだろ?」
そういいながら大ちゃんは満面の笑みでイチゴ味の飴を心愛に渡した
「ありがとー!大介おじちゃんっ」
心愛は口を「にんっ」と曲げながら笑った
「おー!お前はいい子だなぁ♪」
「…悪かったわね。悪い子で」
大ちゃんって心愛にベタぼれ過ぎない?
「だってホントの事だしなー」
そういって大ちゃんは心愛の頭をなでた
「子供が好きなら桜と結婚して子供作ればいいじゃん」
あたしは冷めた目で大ちゃんを見た


