腕を引っ張られ振り向くとそこには愛しい人。 だけど…現実は残酷だった。 拓『内科ってどこにあるか知ってますか?』 「え、私の事知りませんか?」 拓『え?知りませんが……』 「内、科ならあっちです!!」 私は内科のある方向を指差しくるりと振り向いた。 泣くとこを見られたくなかった。 忘れてるならば会う必要もない。 私は病院から出た。いや、出ようとしたがそれは誰かの腕によって遮られる。 今私は拓に後ろから抱きしめられているのだ