私は手紙を手に、階段を駆け上った。 何で手紙なんかよこしたのよっ! 私の気持ちなんか知らないでっ… 一方通行って分かってても、こんな風にされたら諦めつかないよ。 私は明菜にヤキモチ妬いてる自分が嫌い。 拓に相談されただけで勝ち誇ったような、喜んでしまうような自分が嫌い。 けど……拓が好きなの。 昔、助けられてから。 何で、あの時あなたは私を助けてくれたの―――……? 確か、小1の時かな?