入学式の翌日の次の日―――日曜日のことだった。


『鈴花ーっ!お手紙よ〜』

手紙……?誰よもう。

私は不思議に思いながら階段を降りた。

「誰から?」

『あら、書いてないわ〜』

「貸して」


カサカサ……


「っ!!」

その手紙を読もうとした瞬間……頭を鈍器で殴られたような、心臓をえぐられたような感覚に陥った。


“鈴花へ”

ここを見ただけで分かった。

この癖のある字……拓だ。