「もう無理です!!きっと大き過ぎて出て来れないんですよ!!切って、切って下さいっ!!」




あまりの痛さに、ワタクシ……思わず叫んでしまいました。




もうダメです。




ダメなんです!!痛いです!!




痛すぎるんです!!




戦いを放棄しようとしたその時でした。




「産まれそうだから、分娩室に移ります!!さっ、歩いて下さい!!」




いきなりの助産師さんの声でした。




「えっ……?歩くんですか?」




「はい、歩くんです」




にっこりと笑ったその背中に悪魔の羽が見えました。(助産師さん、すみません)