これでも促進剤を打ち始めた頃は、旦那と電話で雑談できるくらい余裕でした。 しかし、旦那が病院に着く頃には、鬼の様な形相に変貌していたのです。 うぅ……うぅ……、と唸るワタクシを前に、今にも逃げ出しそうな旦那。 そんな旦那を決して逃してなるものか!! ワタクシの執念は、旦那の腕を掴み決して離さなかったのです。 戦いでした。 ……痛さと、嘔吐の壮絶な戦いでした。