本当は、どこかでお茶でもしながら課題をやる予定だったが、ついて来そうな雰囲気なので、徳川くんを駅まで送り、あたしはいったん家に帰る事にした。


 2人で池袋駅まで歩く。
 歩幅を合わせてくれてる様だ。歩きやすかった。

 「今日はなんかするの?」
 とりあえず話すことないから聞いてみた。

 「いやー。予定特にないんスよね・・。まぁ、まだ夕方だし、友達に連絡してみようと思います。地元って車がないと何処も行けないんで、大体みんなの家行って拾って車でどっか行くとかそんなんですよー。結構いつも暇なんですよねー。」

 ふ~ん と話を聞いていた。
 
 ・・・。何故かボーっとしてしまった。
 視線を感じて、ふと隣を見たら徳川くんがあたしの事をじっと見ていた。


 そのままあたしも少しの時間、徳川くんを見ていたが特になんとも思わなかった。
 


 「あ、じゃあまたね!」

 いつの間にか駅に着いていた。
 あたしは徳川くんに挨拶をした。

 「・・・あのっ」
 「ん?」

 何か云いたそう。でも何か考えてる?

 「いや、ありがとーございます!じゃ、またバイトで」

 そう行って駅の方へ歩いて行った。
 ・・・なんだったんだろう。ま、いいか。

 あたしそれどころじゃないのだ。課題やらないと!!
 タカシからはまだ連絡はない。

 家に帰って課題をやる事にした。