背後からの声に驚き振り返る。 そこにいたのは速水クンだった。 彼は転校生ということもあってか、クラスでは1番にみんなに覚えられ、この短期間の間に人気者になっていた。 それでも、あの桜の下で出会ったことをちゃんと覚えていてくれて、こうして声をかけてくれたりする。