『おはよ。ぱぱ。』

『おはよ。小春。
 卒業おめでとう。』

『ありがと。
 私大人にならなきゃ』

『どうしてだい?』

『ママがいなくても一人でパパのお世話しなきゃいけないもん!』

『ははは。
 そうだな。』

そう言うパパわどこか悲しげな表情をした。


ねぇ…パパ?
パパわ気付いてる?
ママの話をするとすごく悲しげな、切なそうな顔をするの。



『ねぇパパ?
 私ね.毎日変な夢をみる の。』
『変な夢?』
『うん。
 真っ白な世界に女の人がいるの。
 今日初めて話しかけたの。 すごく…すごく綺麗な人だった。
それだけぢゃないの。
小春…って私の名前をよんだの…。』


パパわ何も言わず
何かを考えていた…
ママの話をした時と同じ。あの表情で。


『パパ?』

『えっ?』

『どうしたの?』
『いや…何でもない。』

『パパ…変よ?』

『あぁ…ごめん。
 ちょっとな…』
そう言ってパパわ立ち上がり、パパの部屋へいった。

なんだったんだろう…
そう思いながら私わ朝食をたべる。

時間わ6時45分。
まだ時間がある。


そう時計を見ていた時。
パパの部屋のドアが開いた。