そこに『桜ヶ丘高校』と書かれた大きな校門を抜けると、昇降口にクラス表が張り出されていた。 「琉奈ぁ〜、同じクラスかなぁ?違ったら、どうしよう……」 初対面の人とはなんだか話にくいあたしにとっては、クラスで高校生活が決まると言っても過言ではないくらい。