操作室に乗り込むと一台の椅子が用意されていた。
廻りにはいろんなボタンがいっぱいある。
どれを押したらどうなるのか分からず、とりあえずは触るのをやめた。

『この勝負は一本勝負だ。どっちかが戦闘不能かギブアップになるまでやるからな。俺は今回、特に指示は出さん、自分たちで考えてやってみろ』

……とあの鬼の声が耳にはめたイヤホンから聞こえてくる。
どうやら鬼とは中に居ても話ができるらしい。

「へーい」

つーか、自分で考えてって言ったってさ、
どこがどのスイッチなのかも分からないのによく言うよなぁ。

”ニール=ブランク……本人認証、OK”

何だこの声?

”これより戦闘モード(練習)に入ります。ターゲット、ソニア=グレイス”

するとさっきまで静かだった『ダーク』にエネルギーが注ぎ込まれる。こいつ、喋ることができるのか?!


「よ~しっ!!こうなったら一丁やってやるぜい!」


『ソニア、ニール。用意はいいか?』

「「はい」」

『では、始め!』

この勝負、相手が誰であろうと絶対に勝つ!