「ニール~っっ!!!」

……バンっっ!!
一応、ここ病室なんですけど……(汗)

「よっ!!」

「教官から目を覚ましたって聞いて慌てて飛んできたの!!」

彼女は息を切らせながら言った。

「……ありがとう。いろいろお礼を言わなきゃって思ってさ」

「いろいろ?」

「一つは看病してくれたこと、そしてもう一つは……夢の中で俺をこっちの世界に呼び戻してくれたこと」

「こっちの世界?何のこと?」

ソニアの中の無意識な記憶がそうさせたのだろう。

「いや、別に……気にしないでくれ」

「なんだかなぁ……でも、ニールが生きててくれてよかった。……ありがと、助けてくれて」

「まぁ、その……なんというか、あの時は必至だったわけで」

思い出そうとしても頭に甦るのは、あの瞬間。
そう、あのスイッチを押した……。

「ニールが死んだら一番悲しむのはこの私だから」

「少しは昇格したってわけか」


日々の危険と隣り合わせの中で、
守りたいと思ったもの――、


「だいぶ……だよ」


それはここにある。



END