「ソニア~ぁぁぁっっ!!」

『ニール、落ち着け。感情的になっては相手の思うツボだ!』

目の前で起こっている状態を解説している程の余裕が俺にはなかった。

「行かせてください!!」

咄嗟の判断だった。
強引に無線のスイッチを切ると飛び出した。


「今、助けるからなっ!!」


迷いはなかった。
迷っている暇などなかった……。


ソニアのダークは敵の攻撃を受け右手が戦闘不能状態。
さらに抵抗できないと思われたのか、すかさず追い込まれ相手の持っている銃が、首元に容赦なく突きつけられている。


”ニール!!”


彼女にそう呼ばれたような幻聴にさえ陥る。


ヤツはソニアから離れると攻撃のターゲットを俺に変える。
最初の数発は上手くかわすことができた。
これも日頃の訓練の賜ってか。


「このやろう!!」


俺も攻撃を仕掛けるとヤツの右足を銃弾が破壊する。
やった!と喜びもつかの間、

相手が放った網に足を取られ、俺のダークは自由を奪われ一生懸命もがいている。
ここから早く脱出しなければ……、

マジで殺される!