『俺が指揮をとるから。二人とも指示に従うように』

「了解」

鬼教官もこういう時は頼りになる。

『二人とも肩の力を抜いてリラックスしていけよ。今日の実践ではあくまでお前たちは援護側なんだからな』

俺とソニア以外の数機のダークが見える。ディラは今日は搭乗しないって言ってたっけな、確か。

「分かってますって」

俺の操作室からはソニアの声は聞こえない。
どうやら鬼と話している間は彼女に無線が繋がらないみたいだ。

『健闘を祈る』

ここまできたらやるしかない。以前までの迷いはなく、今は前に進むことしか考えてなかった。