優しく微笑んで、窓から帰る千秋。



“また明日来るね”


その言葉にどこか安心してしまう自分がいた。


そんな自分に嫌悪感を抱いている自分もいた。




千秋のその優しい微笑みを手に入れる女の子は


いるんだろうか。


もし、そんな女の子が現れてしまったら、


千秋はもう私に笑顔を向けてくれないんだろう。



そう思っただけで、また涙がこぼれ始める。




私はどうしようもないくらいに、



千秋が好きなんだと…


思い知らされた。



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