この言葉の響きが好きだ。

人間の血液型の性質である。AもBも優性ではあるが完全なものではなく、AとBの二つの型を持っている場合は二つの型質が現れる、というものだ。

理科的な話はさておき、この言葉、なんとなく人間くさいと思わないだろうか。

完璧ではないのである。どこか欠けていてこその生き物だ、ということを言っている気がして(本当は違うけれども)、思わず微笑んでしまった。

ちなみに私は不完全優性が如実に現れた血液型だ。完璧でなくてもいいじゃないかと一人呟きつつ、溜めていた宿題に涙している。