匠先輩が、朝の教室に来て、そんな風に言ってくれてたなんて……


先輩だって、休み時間はいつも沢山の女の子たちに囲まれて大変そうなのに…。


休息の部屋まで走って来た私は、制服のポケットから鍵を取り出して急いで開けると……


「どうした？息…かなり上がってんじゃん。」


ソファーで足を組みながら、本を読んでいた匠先輩が、顔を上げる。


その顔を見たら……


胸がキュッと締め付けられるような感覚と、嬉しさが不思議と込み上げてきた。