休み時間になっても、女の子たちが、どっと押し寄せてくる気配すらない…。


私のクラスだけじゃなくて、他のクラスの子たちまで来ないし……。


あまりの変化っぷりに、首を傾げていると、智依が朝と同様、ニンマリとした顔をしながら私のところにやってきた。


「翠央ったら、いいなぁ〜!相沢先輩に愛されて!」

空いていた隣の席に座ると、智依は私の頬を人差し指でツンツンと押した。


「えっ……、先輩が…どうかしたの??」


「あれっ?翠央…知らなかったの?」


逆に驚かれちゃった…。
全然、知らないんだけどなぁ……私。