匠先輩が居ると、ドキドキして落ち着かないんだけど…… いないと、それはそれで何だか落ち着かないなぁ…。 こんなに広い部屋に一人でいるからかな…? 時計の時間ばかりをチラチラ気にしちゃう…。 何をするわけでもなく、もう朝のホームルームまで10分をきった時だった。 “ガチャッ”と扉の開く音がして、そちらに視線を送ると…… 「おはよ、翠央。」 眼鏡をかけた匠先輩が、朝に相応しいと言わんばかりの爽やかな笑顔で中に入ってきた。