電話だから… 声だけだから…… 今は気持ちを隠していられるけど… 匠先輩と会ったら、俯くことしか出来ないよ…私。 「翠央、もうすぐ相沢先輩も試験日でしょ?あとちょっとの我慢だよ…!終わったら、思いっきり甘えなよ。」 ポンポンと肩をたたく笑顔の智依に、私も微かに笑った。 あとちょっと……かぁ…。 確か沖依君も転校まで、あと少し…だったっけ…。 先のこと考えて、悩んでいるだけなのは…やっぱりダメだ……。 もう一度… 沖依君と話をして、鍵返してもらおう…。