うそ……
私…涙出てたの…?


「夏休みに俺のこと話した時も……泣いたよな?」


「はっ、はい…。何回も、すみません……。」


匠先輩に、また涙出してるところ…見られちゃったよぉ…。


「もう泣くなよ…。翠央の涙見てると、たまらなくなるから……」


「匠せんぱ……っ…!」



目尻にキスをされて、ペロッと涙を舐められた。


思わずカチコチに固まる私を、ギュッと優しく匠先輩は抱き締めてくれた。