「きゃっ……!」 口元を覆っていた手は呆気なく先輩によって、どかされた。 「匠先輩っ……あの…」 「俺に待って欲しいなら…名前だけで呼べよ…。」 口の端を上げるようにして笑うと、再び唇を重ねられた。 名前…なかなか照れがあって呼べないんだよね…。 誕生日の時は思いきって呼んだけど、あれ以来、呼べてない…。 呼びたいけど…… 言葉にしようとすると、すっごくドキドキしちゃうんだ…。