潮風が頬を撫でながら、吹き抜けていく中、匠先輩から何度も啄むようにキスをされる。 背中に手を回した先輩はギュッと強く私を抱きしめた。 「翠央、愛してる…。」 唇を離して、私の頬に触れる先輩…。 夕日を浴びた先輩の瞳はオレンジ色の光をキラキラ映していて… ずっとずっと見ていたい…、そう感じる。 今……ちょっと思っちゃった…。 少しでもいいから… 時間が止まればいいのに…って…。