「俺……文化祭の時に言ったよな?“結構妬く”って…。」 そ…そう言えば、先輩…そう言ってたなぁ…。 「で…でも、留羽先輩とは関係が……」 「充分ある…。お前が俺以外の男に抱きしめられんの見て、何とも思わないわけねぇだろ?」 匠先輩は、起き上がろうと動かしていた私の手を握ってソファーへと沈める。 ゆっくり近付いてくる顔は真剣で… 逸らそうと顔を横に向けると、空いている手で顎を持ち上げられた。