「ごめんね、翠央ちゃん。つい思いっきり走って来ちゃったけど…大丈夫?」 「は……は…い。なんとか……」 私は、息を切らしながら答えた。 留羽先輩、走るの速いよぉ…。 大きく荒い呼吸をしていると、留羽先輩は持っていたカバンを私に手渡した。 「じゃあ俺の役目は、ここまでってことで!」 「え?匠先輩には会って行かないんですか…?」 すぐに帰ろうとする先輩を咄嗟に呼び止めた。 ちょっと一人で部屋に入って行くのは緊張するんだよなぁ…。 昨日、会ってないから尚更…。