「あの…本当にごめんなさい…!掃除中だったのに勝手に写真見てしまって…。」 持っていた写真立てを先輩に返そうとすると、その手の上に先輩の手が被せられた。 「いいよ…謝らなくても。それに…おととい俺が言った“話してないこと”って、このことだからさ…。」 被せられた先輩の手の中でピクンと私の手が反応した。 この写真が…… 匠先輩の“話してないこと”に関係してるんだ…。