「でも、私…今、アルバイトしてるわけですから…。」 チラチラと入り口の方に視線を送る。 これじゃあアルバイトじゃなくて、普通に匠先輩の家に来ているような感じだよぉ…。 「…一人で食べるより、翠央と一緒に食べてぇじゃん?」 匠先輩はテーブルに頬杖をつきながら、私をジッと見つめる。 そんな風に見つめられると、心臓が……。 あれっ? 今、“一人”って言ったよね…? そういえば、匠先輩のお父さんとお母さんは…??