「…だから、バイトの間は俺の家にずっと居ろよ…。お前に寂しい思いとか、怖い思いはさせねぇから…。」


匠先輩の香りに包まれて、私は何も言葉は出せないまま、コクンと頷いた。


もはや…
匠先輩の家でのアルバイトが私に出来るんだろうか……っていう不安や心配は小さくなっていた…。



ほとんど消えていたっていう方が正しいのかもしれない…。


この温かい気持ちが嬉しくて…


夏休みも匠先輩の傍に少しでも多く居たいな……っていう思いが膨らんできたんだ……。