僕に舞い降りた天使



デートの帰り、俺は海を家まで送るつもりだった。





だけど、海が家に帰ることはなかった…。





「もうちょっとゆっくり歩こうよー」


「ん?なんで?」


「…今日の朝お母さんとけんかしちゃったんだー。だからあんまり帰りたくないの」


「そーだったんだ…」


ちょうどいいな。


今日は海の誕生日。


さっきこっそり買った海へのプレゼント。


ポケットに忍ばせているけど、女にプレゼントなんてしたことがないから少し緊張する。


いつ渡せばいいんだ?


「大翔っ!渡るよー急いで!!」


海の声が聞こえて、前を見ると信号が点滅している。


「おう!あっ…」


ポケットに入れておいたプレゼントの小さい箱がポロッと白線の上に落ちた。


やべっ。


落ちた箱を拾おうとしたら、信号が赤になってしまった。