「こらー!!君まだ中学生でしょ!?」
「………」
なんだこの女。
うるせぇー。
「ちょっ、シカトすんな!!」
「俺が何歳で酒飲もうとあんたには関係ない」
「関係なくない!!」
え………?
「周りの人に迷惑!!」
結局は世間体かよ。
「うぜぇー」
俺はそう言い残してその場から立ち去った。
後ろから女の叫び声が聞こえていたけど、俺はうるさいとしか思わなかった。
海が、俺を変えてくれることになるなんて、かけがえのない存在になるなんて…このときは思うはずがなかったんだ。
それから海は俺が酒を飲んでいると現れて怒鳴りつけた。
海を知っていくにつれて、海の魅力に惹かれていった。
俺が海に惚れるのに時間はかからなかった。
海は自由だった。
好きなものは好き。
嫌いなものは嫌い。
なんでもはっきり言う女だった。
いつも大学が終わると最初に出会ったカフェの前に来る海。
いつの間にか海が来ることを待っている自分がいた。
そんな自分に気付いて恥ずかしくなったけど、海に会いたいという気持ちのほうが強かった。

