天国に行っても[大幅変更中]

…しばらくして、お母さんとお父さんが戻ってきた。


お母さんはまた泣いてて、目がすごく充血していた。


でも、いつもみたいに目を細めて笑ってくれた。


…この笑顔、好きだな。


みんなそれぞれ、違う笑い方をする。


お母さんは目を細めて笑うし、お父さんは目尻を下げて笑う。


翔は、口を大きく開けて、幸せそうに笑うんだ。


…人の笑う顔って、いいね。


人が笑ってると、自分も笑顔になれる。


ホッとする。


安心する。


いつか私もそんな存在になりたいな。


人にたくさんの幸せを分けてあげられるほどの幸せ者に―――